久々に三星を付けたアニメ「serial experiments lain」です。
初見のEKEの見方に過ぎないので、正しくない部分もあるかもしれませんが、流れの確認くらいには使えるかも。
玲音 = リアルワールドの岩倉玲音
レイン = ワイヤード上に玲音がメタファライズ(=具現化)した玲音
lain = ワイヤード上に遍在する玲音
れいん = ワイヤード上のレインでもlainでもない玲音
1話 WEIRD(= 宿命、超自然的な)
クラスメートのチサが自殺したが、チサからクラスメートにメールが来る。
2話 GIRLS (= 少女達、Generalized Information Retrieval and Listing System = 一般情報検索表示システム)
クラスメートが、玲音そっくりの人物を見たと言う。
バーでドラッグを使った人間が死ぬ。「どこに居たって人は繋がっているのよ」という台詞が流れる。
3話 PSYCHE(= 精神病質者、錯乱した)
「一人じゃない」「玲音は誰」「玲音どうしてこっち来ないの」という声が聞こえる。
アリス「昨日人が死ぬのを間近に見たんだよ?それなのに、まるで映画でも見たくらいの感覚でいる」。
玲音が黒塗りの車に監視され始める。知らない男や少年が声をかけてくる。ワイヤードに玲音が居たと言う。玲音はプシュケーを手に入れる。
4話 RELIGION(= 宗教、信仰)
玲音はナビにのめり込む。レインは自殺者が多発しているファントマというネットゲームを知る。
ファントマは他のソフトと同期し、それはナイツが作った。
父は「ワイヤードとリアルワールドを混同してはいけない」と言うが、玲音は「境界はきちんとしていない」と言う。
玲音の「あっちへいけ」という言葉が電気デバイスに干渉する。
「玲音、どうして早くこっちに来ないの」とワイヤードから誘われる。
5話 DISTORTION(= 捻れ、歪み)
神を名乗る男のイントロ「人間は欲望を満たすためだけに肉体を維持し続けている。そんな惨めな存在でいる必要は無いんだ」「抜け出すための逃げ道がネットワーク、ワイヤード」。
ワイヤードの中で玲音は「私の知らない話をして」と人形に聞くが、「知らないことは無い」という回答。
玲音が車が往来している車道に突っ立っている最中、街の巨大なスクリーンに玲音が映るのを玲音の姉が見る。
ワイヤードの中で人形が「予言がまずある」と言い、ナイツが「予言を実行せよ」というスパムメールをばらまく。
ワイヤードの中で母らしき者が「ワイヤードがリアルワールドの上位階層である」と言う。
玲音の姉は、自分が見た玲音のように車が往来している車道に自分が突っ立っている錯覚に陥る。姉は錯乱してゆき、玲音はリアルワールドで姉のホログラムのような物を見る。
ワイヤードの中で父らしき者が「ワイヤードは単なるネットワークではなく、もう一つの世界ではないか。リアルワールドでは神は概念だが、ワイヤードでは具現し得るのではないか。ワイヤードの神は予言という形でリアルワールドに影響しているかもしれない」と言う。
6話 KIDS(= 子ども、からかう)
イントロ「人と人が繋がればかすかな声だって大きくなるわ。人と人が繋がれば命だって長くなる」。
ナビを与えた父が驚くほどナビに精通し、部屋を冷却システムで水浸しにした玲音は、嬉嬉としてナイツと情報を交換する。
雲間にレインが見え、それを崇める少年達がいた。姉は壊れてしまった。
ユーザーレベルの高い玲音はワイヤードの中でもリアルワールドとほぼ同じ姿をしていた。リアルワールドの個室病棟で死を待つ老人も、ワイヤードでは生きていた。
科学者は「子どもはカンのようなちょっとした特殊な力を持っている。一人の力は微弱だが、力を束ねれば予測の付かないことが見れる」「脳のシステムを肥大化させたシステムがキッズ」。
しかし子ども達の感覚はキッズに統合されたことで、ワイヤードの中だけの存在になってしまった。現在、ワイヤードではキッズがアップデートされた状態で出回っていると言う。
玲音の部屋がナイツから攻撃を受ける。
7話 SOCIETY(= 地域、結社)
玲音は「私は見ているだけ。ワイヤードの中では私が私でなくなる」と言う。
街に「ワイヤードとリアルワールドは繋がっている。肉体はどこにあっても良い。意識だけはどこにでも飛ばせる」と笑う男。
玲音「リアルワールドなんて、ちっともリアルじゃない」。
ナイツが情報庁のファイアーウォールを突破し、玲音が狙われたという情報と共にワイヤードに拡散する。玲音は意思、パワー、メタファライズ、目の光り、存在が強いと噂される。
今まで玲音を監視していた男達が、一緒に来て欲しいと玲音を誘う。玲音は橘総合研究所新橋事務所へ。玲音は、ナイツから特別な関心を抱かれていることを知る。
橘総合研究所の所員は名前など無いと言う。
玲音は、「岩倉玲音とワイヤードのレインと同一か?両親・姉は本当の家族か?」といった質問に答えることができない。
よろめいた後、リアルワールドにレインが現れる。
所員は「デバイスが無くてもワイヤードとリアルワールドの境界が崩れつつある」「危険なのは君自身だ」と言う。
8話 RUMORS(= 流言、噂)
橘総研を調べるレイン。橘総研は新しいIP経路の模索の妨害の後始末をしているらしい。
玲音の「本当の両親?」という質問に、両親は無言。
5話の神「神は世界に遍在し、世界に干渉している。レインもそうだ」。
玲音は「覗き屋」と噂され、学校中の生徒から注目される。
玲音はワイヤードのレインを通じて、ワイヤードに遍在するlainと出会う。lainは他人の見られたくないことも見ていた。
レインは他人の記憶の消去を試みるが、玲音に代わってlainがリアルワールドで活動し始める。
9話 PROTOCOL(= 通信規約、儀典)
イントロ「あなたが信じようと信じまいと、神様があなたのすぐ側にいる」。
ナレーション「1947年メキシコに墜落した飛行体は噂が事実となり、憶測が歴史となっていった」(=ロズウェル事件)。
玲音を宇宙人が見ている。ワイヤードの住人「情報は相方向に流れるとか限らない。君はワイヤードが生まれた時からずっとここにいる」。
玲音はサイベリアで、玲音の忘れ物だと言う半導体(本人は自覚無し)を受け取る。その半導体は記憶を上書きするナイツのトラップだった。
ワイヤードのレインがリアルワールドで、自分と玲音は同じだと言う。
タロウ「ナイツはたった一つの真実を事実にする行使者だ」「真実は正義だ。だからこそ欲しい」。
肉体でクリックをしなくてもナビの操作をできるほどになった玲音は過去の記憶を回想する。玲音の家族は、ある日突然家族となった知らない誰かだった。
地球はまるで脳波のように周波の電磁場を共振している(=シューマン共振)。ネットワークの進化も、人間同士の脳が繋がっているかのように進化している。
8話まで神を名乗っていた橘総研の英利政美は「人間はワイヤレスにネットワークすることができる」という仮説を立て、第7プロトコルにシューマン共振の周波数を書き加えていた。
10話 LOVE(= 愛情、強い関心がある)
玲音と政美はお互いの考えを先読みし合う。英利政美はもチサも死んだが肉体を捨てただけだと言う。
英利政美はプロトコルに自分の記憶や情緒等を書き込んでいた。英利政美は「匿名性」としてワイヤード上で集団を支配していた。
信仰する者がいなければ、神は神でいられない。神を崇め、神たらしめていた存在がナイツだった。
レインは「(レインはワイヤード上の存在だが)肉体は必要だ」と言う。
玲音は登校するが、机が無く教師からも認識されない。アリスは「玲音はリアルワールドに玲音は必要無い」と言う。
玲音の父だった男は、玲音に別れを告げる。父は「家族ごっこは楽しくなかったが、レインの存在は羨ましい」と言う。
レインはナイツの正体を欲する。ネットニュースにナイツのメンバーが公開され、そのメンバーはリアルワールドで暗殺される。
玲音は体に電極を付け始める。
橘総合研究所の所員は、暗殺はクライアントの依頼で、クライアントは英利政美の第7プロトコルを書き換えていると言う。
橘総合研究所の所員は、「玲音が何なのか理解できていないが、玲音を愛している」と言う。
英利政美は「玲音が元々ワイヤードの中で産まれ、(神と同じで)自分が信仰することで存在している」「リアルワールドの岩倉玲音こそがレインのホムンクルスで、実体は元々無い」「家族も友達も全部嘘」「リアルワールドに玲音を送った自分を玲音は愛してくれるはずだ」と言う。
レインは、自分が(本当の自分がレインでも玲音でも)どっちでも良い、と言う。
11話 INFORNOGRAPHY(= 情報、データ、知識を記述・書法したもの)
総集編の中でれいん初登場(=全てをれいんは見ていた?)。
電極と電線まみれになった玲音はキャパシティを超える情報を分析し始める。
玲音の「あたしって機械?」という問いに、英利政美は「君はソフトウェアなんだよ」と答える。
玲音は「チサちゃんの言うことが分かった」と言うが、チサは「死ぬって簡単なことじゃないよ」と答える。
玲音はアリスに、「アリスの秘密をバラしたのは、違う私がやったこと」「アリスが自分を信じてくれないから、玲音はワイヤードとリアルワールドの境目を壊した、起こったことも無かったことにできる」と言う。
翌日アリスが登校すると、昨日友達からメールが来たことも、教師と交際していたことも、書き換わっていた。玲音は再び、クラスメートから認識されるようになっていた。
12話 LANDSCAPE(= 景色、横長の印刷)
イントロ、玲音「世界なんてこんなに簡単なものだったの」。
玲音「嫌な記録なんて書き換えれば良いの」「人は人の記憶の中でしか実体なんて無い。だから色んなあたしがいるの。あたしがいっぱいいたんじゃなくて、色んな人の中にあたしがいただけ」
英利政美は「人間は肉体によって進化が阻まれている。肉体が持つ記憶が共有されなければ意味がない」旨を主張する。英利政美「君の本当の姿は何だと思う?」
橘総合研究所のクライアントは、英利政美と繋がっていた( = 玲音を監視していた橘総合研究所の所員は玲音がリアルワールドとワイヤードの境界を破壊するのを監視させられていた)。
アリスは玲音に「私だけ元の記憶を残してるの?」と聞く。
玲音「人間は元々、無意識で繋がってる存在なんだよ」「あっちとこっちと、どっちが本物とかじゃなくあたしはいたの」「アリスだって誰だって、アプリケーションでしか無いの。肉体なんていらないの、本当は」。
アリス「違うよ。こんなに冷たいけど玲音生きてる。私も。怖いからドキドキしてる。ずっと怖かった。何でだろ」。
英利政美「あなた( = 英利政美)ができたのは電話とかテレビとかネットワークとかをデバイスから解放すること」。
玲音の「だが、それら機器や固有振動は誰がくれたのか?肉体を失った英利政美をワイヤード上に存在させてくれたのは?」旨の言葉で英利政美は発狂し消滅する。
玲音「ワイヤードはリアルワールドの上位階層なんかじゃない」。
13話 EGO(= 自我、Eyes glazing over = メッセージを無視する)
玲音は自分の居場所がワイヤードかリアルワールドか分からなくなる。
自分を認識する人によって自分が存在するなら、一人だけで喋っている自分とか何なのか?
ALL RESET RETURN の表示。岩倉家にも、アリスの携帯のアドレスにも、玲音の存在がない。
チサが登校している。英利政美も生きている。
リアルワールドから自分の記憶を消した玲音はれいんから「もうどこにもいなくて良い」と言われる。
情報は常に流れている。ワイヤードは情報を繋げている。
れいんは「神様になっちゃえば良い。ただ見てるだけで良い。最初からやり直そう」と言うが、玲音はそれを拒絶する。
記憶は記録で、書き換えることもできるが、記憶とは過去だけのものではなく、これからもある、と玲音は気づく。
大人になったアリスに、子どものままの玲音が出会う。
玲音「私はずっとここにいる。いつでも会える」。
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