2014年1月1日水曜日

Soilworkのスタジオアルバム

 Soilworkのスタジオアルバムが揃ったので、紹介してみるよ。
 Helloweenとかと違って、アルバム毎に全然作風が違うから、Youtubeとかで聴いて気に入ったら、幾つかアルバムを買ってフェイバリットを見つけると良いよ。

BjornのSTABBING THE COLUMN 激ロックコラム | ラウドロックポータルサイト
http://gekirock.com/column/soilwork/

・In Dreams We Fall into the Eternal Lake
 1997年にセルフリリースしたデモ音源集。
 1st・5thアルバムのボーナスディスクで入手可能。
 1曲目の「Bound to Illusions」以外の5曲は、リメイクが1stアルバムに収録されている。
 「Skin After Skin」はこれに入っているデモ版の方が私は好き。

・The Early Chapters
 2004年にリリースした1stEP。ボーナストラックの寄せ集め。
 たとえば、5曲目はオランダ・ティルブルフで1999年にプレイした「The Aardvark Trail(live)」で、2000年と2008年に再販した1stアルバム「Steelbath Suicide」には収録されているが、上述の「In Dreams We Fall into the Eternal Lake」が入っている方の「Steelbath Suicide」には入っていない。
 アルバムは通常版を買って、「The Early Chapters」を買うも良し、ボーナストラックの入ったアルバムを買うも良し。MP3ダウンロードで1曲ずつ売っているので、持ってない曲だけ買うこともできる。
 
・The Sledgehammer Files: The Best of Soilwork 1998-2008
 2010年に発売したベストアルバム。
 各アルバムのリードトラック、アルバムタイトルとなった曲、人気曲、PV、があらかた揃っており、古い曲はリマスターが収録されている。
 ベストアルバムとしては良い出来なので、これを買って、気に入ったらアルバムを揃えていくのもアリ。


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・Steelbath Suicide
 1998年リリース、1stアルバム。「冷やし中華(メロデス)始めました」という感じ。
 短い曲でまとめていて、ダレずに聴ける。
 メロディアスな面では多少、2ndアルバムに勝る。
 『BURRN! 1998年9月号』で86点が付いているが、いくら何でも高得点すぎるような気が・・・。
 SOUNDHOLICが2003年に発売した物には、上述の「In Dreams We Fall into the Eternal Lake」が入っているが、レーベル倒産につき新品は絶版。

・The Chainheart Machine
 EKEさんのオススメその一。
 デス風味が最も強いアルバム。グロウル全開、高音域も素晴らしい歌唱が魅力。ボーカルのビョーンは「当時は、俺のボーカルに何か特別なものがあった」「今はああいう風には歌えない」と語っている。
 曲の構成は複雑になった反面、人によっては、ややダレるかも。逆に、「スラッシュが好きなので、これが良い」と言う人もいる。
 他のバンドの追従はやめて、このアルバム以降、イントロ曲はしばらく削除(私は1stアルバムのイントロ曲好きですが・・・)。
 
・A Predator's Portrait
 2ndまでの凶悪な声質を残した最後のアルバム。
 それでいて、メロディ面は1st以上に強化。結果、音楽性としても2nd・4thアルバムの中間となっている。
 グロウルのバースをクリーンボイスのコーラスが追いかける曲が見られ、これ以降Soilworkの典型となる。

・Natural Born Chaos
 「冷やし中華(メロデス)やめました」という感じ。今日的なSoilworkの始まり。
 複数の声質を使い分けており、歌唱面にはかなり工夫が見られる。
 このアルバム以降、キーボードの存在感が増した。
 ボーナストラックは8曲目「Mercury Shadow」をスウェーデン語にしたもの。表記がiTunesやAmazonでは「Quicksilver」、Wikipedia(en)やLast.fmでは「Kvicksilver」となっている。

・Figure Number Five
 デスどころか、メタルよりハードロックに近い。アルバムアート(これは一体何だろう?)も曲調も無難な格好良さ。
 1stアルバム同様、短い曲でまとめていて、アッと言う間にアルバム1枚が聴き終わる。
 一般受けすることは間違いないが、ノイジーな音楽を求める人には物足りない。
 上述の「In Dreams We Fall into the Eternal Lake」が入ったlimited editionには、ボーナストラックの「Bursting Out」が入っていない。

・Stabbing the Drama
 ギターリフ増加。4th・5thアルバムの反省から、激しさを取り戻した。
 若干スピード感は控えめで、じっくり聴かせる反面、それが禍して人によっては若干ダレる。
 平均レベルは高いが、悪く言えば、どの曲も似ている。
 「劇的な要因を突き刺す」というアルバムタイトル通り、自分を取り巻く状況を打開しよう、という意気込みが歌詞から窺える。

・Sworn to a Great Divide
 ツアーに疲弊して、リーダー兼メインのソングライターの一人であるPeter Wichersが脱退。
 と言っても、Ola Frenningと共にSoilworkらしさは健在。このアルバム以降、音作りに若干の向上が感じられる。
 攻撃性は低いが、馴染みやすい。5thアルバムの進化形という感じ。一方、アルバムアートはやけにデスメタルっぽいw
 DVDの付いた物があるが、これは音質が最悪で非難囂々。更に、3曲のボーナストラック(「Martyr」「Overclocked」「Sovereign」)が全て収録された物も無い(それらしき物がメールオーダーで500枚だけ売られた、的なことがWikipedia(en)には書いてある)。真に遺憾である。

・The Panic Broadcast
 EKEさんのオススメその二。どれ買うか迷ったら、コレか上述のベストアルバムでも買っておきなさいよ。
 アルバムアートは前作同様、デスメタル臭がする。トルコっぽくもロシアっぽくも中国っぽくもあって、普遍性を感じさせる。曲調にもデス色が4th以降の物では、最もある。
 ギターのハーモニーが優れているし、クリーンボイスとグロウルの使い分け・ヘビネスとメロディアスの案配が良い。導入部も特徴的。
 歌詞は「不安を受け入れて、いかに心を開くか」ということがメイン。一種の諦めというか、達観した感じが。Bjornも年を取ってきたな、とw

激ロックコラム | ラウドロックポータルサイト http://gekirock.com/column/soilwork/201109.php
テンションが下がるようなこともあったけど、俺は前進してそれを取り除くつもりだよ。

 ・The Living Infinite
 曲調は前作の延長線上。
 CD2枚組のため、実際はバラエティに富んでいるのだが、似たような曲が多く感じてしまう。また、国内盤は価格が滅法高い。
 イントロ・Aメロは良いが、その後が・・、という竜頭蛇尾な曲が多いように感じる。
 歌詞は個人の抱える問題に疑問を投げかけるもの。

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