2016年2月2日火曜日

寝違えた上編 鍼灸院編

 技術が進歩すると、昔の人には想像も付かなかったことが起きます。
 人間の体もそれに似ていて、年を取ると、若い時には思いも寄らなかったことが起きます。
 

 ある朝、目覚めたら首が痛い。
 30分もしたら治るだろ・・と思ったが、何時間経っても、全く治らない。

 ただ単に、前を向いているだけでも痛い。首を真っ直ぐも、背筋を真っ直ぐも痛い。
 痛みの中心は首の右側で、利き腕・利き手である右腕・右手で何かをするのが大抵痛いし、腕を肩の高さより上げるのも痛い。洗濯物を取り込むのも、フライパンを取り出すのも痛い。
 左手はある程度自由だが、耳にくっつけるほど真っ直ぐ伸ばすことができる、とはいかない。

 湿布もタダではないので、最も腰が痛い夜勤中の早朝にしか使わないことにしていたが、ロキソニン(湿布)も、ジクロフェナクトリウム(ぎっくり腰をやった時に整形外科で処方された経皮鎮痛消炎剤)も、効き目がない。

 その日は夜勤で、ちょっとした不調とかは職務に熱中してる内に少しずつ霧散消失していったりするものだが、まっすぐ前を向くのも痛いままで、治る気配がない。
 結局、背骨を左に曲げつつ、やや前傾気味になりながら16時間を凌いだ。こんなに痛い思いをしながら、夜勤をしたことは過去に無い。

 翌日、鍼灸マッサージ院・接骨院に行った。
 自分で首を前後左右に曲げたりひねったりして、違和感のある場所で止めると、鍼師が鍼を刺す、ということを何度か繰り返す。

 「日常的に腰が痛いせいで気付かなったかもしれんませんが、かなり凝り感があります。」「就労疲労の蓄積の結果です」などと言われた。
 日常生活で出た痛みには、健康保険が適用されない。
 2日間、鍼とマッサージを受け、初診料と翌日の治療で、計3500円ほどかかった。
 効果としては、少し良くなったが、鍼のおかげなのか、時間の経過によるものかは分からない程度だった。

 ちなみに、「ぎっくり腰に、鍼灸は効果的か?」と尋ねた所、「ヘルニアは神経が飛び出ているので、その神経に対してどうこう、というワケにはいかないが、それに対する痛みに鍼灸は相性が良い。腰痛の緩和や予防になる」とのことだった。
 「保険が適用されない場合、15分1500円くらいのマッサージがオススメです」と言われたが、毎回の額としては高い。頻繁に通ったら、経済的破滅だ。
 あと、鍼は痛くないが、痛い所を揉まれるのは痛い。歯医者みたいな感じだが、痛い思いをするためにお金を支払うのは、あまり気が進まない。

 ここまでの件だけでも、自分にとっては衝撃だったが、本当の苦痛はまだ訪れていなかった。

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