2013年3月29日金曜日

My Chemical Romanceのスタジオアルバム

 2002年「I Brought You My Bullets, You Brought Me Your Love」

 インディーズ作品。インディーズであるが故に、今後、高くなったり絶版になったりするかも。
 コンセプトは「ひどい失恋」。 暗く、激しい曲、病的な恋愛の歌でまとまっている。
 美術学校卒業後、企業にイラストを売っていたボーカルのジェラルド・ウェイは、2001年911,アメリカ同時多発テロ事件を見て、「Skylines And Turnstiles」を書き、一度挫折したバンド活動を再開。My Chemical Romanceを始めた(from「Life On The Murder Scene」)。
 このアルバムから「The Black Parade」までのジャンルとしては、ヴォーカルが絶叫する(部分もあるので)Screamo(スクリーモ)と言って良い。
 完成度は後続の作品に劣るが、この雰囲気が一番好き、というリスナーも居そうではある。



2004年「Three Cheers for Sweet Revenge」

 メジャーデビュー作品。アメリカでプラチナディスク(売り上げ100万枚)。
 コンセプト「祖母の死」を、リードトラックの「Helena」が最も顕著に表している。PVは Kerrang!2005年のBest Video賞を受賞した。

 楽曲構成は、一気にレベルアップ。「I'm Not Okay (I Promise)」を筆頭に、明るさの中にも暗さを感じさせる楽曲が登場した。
 上記2曲以外では、「Thank You For The Venom」が特にオススメ。



2006年「The Black Parade」
 アメリカでプラチナディスク(売り上げ100万枚)、世界的に凄く売れた。売り上げはThe Black Parade - Wikipediaページ下部Charts、Certifications参照。
 SUBARUのフォレスターのCMソングにもなった「Welcome To The Black Parade」が有名。


 コンセプトは「自分の道を生きる決意」。癌で死ぬ「The patient」。彼の仮の死、余生の経験、それに続く彼の人生への反映を描いている。
 もう君を愛せない僕にキスしたり罵ったりして、といった詩が多いが、上記の「決意」は、リスナーへの励ましとなる(「Danger Days」にも当て嵌まる)。「僕たちは完全に生き続ける。戦う武器を持った兄弟がいなくなった時。そう、君のグラスを高く掲げて。明日のために僕らは死ぬ。そして、君の呼ぶ声で再び立ち上がるから。」と。
 ボーナストラックの「My Way Home is Through You」と「Heaven Help Us」は素晴らしい出来なので、iTunes deluxe editionがオススメ。
 「My Way Home is Through You」は「Live and Rare」にも入っているので、ライブCD・DVDも揃えるつもりなら、そちらでも良い。
iTunes - ミュージック - マイ・ケミカル・ロマンス「The Black Parade (Deluxe Version)」 


 2010年「Danger Days: The True Lives of the Fabulous Killjoys」


 コンセプトは「僕らが君たちを救う」。
 お馬鹿なノリの、底抜けに明るい、もしくは、しっとりした曲でまとめており、Post-hardcoreとは言い難い。絶叫も無く、Screamoとも言えない。
 リスナーの求める物と違うことは明白で、アメリカでもイギリスでも10万枚強しか売れないという爆死ぶりを見せる。Helloweenで言えば「カメレオン」。
 曲の完成度は決して低くないが、後半ダレる。
 なお、日本贔屓のジェラルドが一仕事してくれました。感謝。
マイ・ケミカル・ロマンスが震災チャリティーに「シング」のニュー・ヴァージョンを録音|音楽ニュース ListenJapan 【 リッスンジャパン 】



 2012「Conventional Weapons」
Number One - amazon MP3ダウンロード(「この商品を買った人はこんな商品も買っています」にNumber Two ~ Number Five アリ)
 10月から1ヶ月に2曲ずつ、計10曲発売された未発表曲集。EPおよび、ダウンロードMP3で販売。
 一応、ボックスセットが存在し、ライブアルバムでもないので、スタジオアルバムと言っても良いのかなぁと。
 楽曲のクオリティは高い。感傷的で印象的なフレーズの曲が多く、1st、4thアルバムよりオススメ。

0 件のコメント: